ひらマン4期 課題2 感想(一部)

僕も子どものころ虫捕りが好きで、真夏でも半日くらいどこかの空き地で虫を探したり観察しているような小学生でしたが、この女の子のように衝動的に虫を殺したりすることもよくありました。当時の自分なら、殺したあと、トンボをアリの巣のそばに持っていき解体されて巣に運ばれていくところが見れる、とわくわくしていたと思います。(単に危ないやつですが…)これまで自覚したことはなかったけど、虫捕りというテーマが自分の人格形成にかなり影響している気がして、意外でした。10ページ目は、トンボのもろさと女の子のもろさ(?)とか危うさが重なりました。

 

登場人物2人のぶつかり合いは『ナルト』のような緊迫感があって、アクション漫画のように読めました。特に11ページなんかはサスケ奪還編でサスケ(男の子)とナルト(女の子)が対決するシーンのようでした。
ただ、2人の関係性が少し不自然に感じました。もしかしたらサスケ(男の子)とサスケに思いを寄せ追いかけるサクラ(女の子)の関係で描くともっと自然になるかも、と思いました。

 

 最後の2ページのスローモーションな感じの表現が印象的でした。このままの表現が好きですが、映画表現とかけ合わせるとしたらどうなるのか気になりました。8ミリフィルムのようなのを描く、というのを思いつきましたがそれこそ詰め込みすぎな気もします。題材にされた映画を全く知らないので見落としがありそうですが、面白かったです。

 

7ページの時計塔が斜め上から描かれていうコマは見た目がいいし、場面(位置)が変わるとこだからもっと大きく描いたらいいかも、と思いました。
全体的に、行動やセリフが自然でキャラ設定が綿密にされているという印象を受けました。最後の女の子のセリフだけ「・・・ほんとに鈍いんだよなー」とすると、告白に掛かって男の子のキャラ付けもできていいかも、と思いました。
探偵はこんなに鈍いと務まらないはずなので、男の子は好奇心旺盛で行動力があり、女の子が主に謎を解決していくという予想を勝手にしていますが、とにかく続きが読みたくなる漫画でした。

 

話を難なく理解できましたし面白かったです。夢と現実の区別をさらにわかりやすくするために、現実に戻ったときに、医療機器だけでなく車を走らせるなど機会音や騒音を鳴らしたり、人物を多く配置したりするといいのでは、と何の根拠もありませんが思いました。冒頭に関してオンラインと現実の対比を描いた漫画が、いちおう大学生の身として読みたくなりました。女の子が可愛いかったです。

 

絵がかわいくて好きです。特にセリフなしで描き文字が入っているコマはかわいさが倍増してる気がします。分かりにくかったのは、主人公が夜中の公園にてケイタに逃げられたコマ、グリピドスの登場時の状況と襲ってくる瞬間、大人のモドキとどういう状況で対面しているのか、リボンの存在です。こんな大きな世界観を16ページで描けているのがすごいです。『金色のガッシュ!!』のような少年漫画の展開を勝手に想像していますが、続きが気になります。